リウマチ膠原病とは
結論から申し上げますと「リウマチ」「膠原病」という病気は存在しないのです。「リウマチ」や「膠原病」は糖尿病、高血圧、肺炎などのように特定の病気を指す言葉ではありません。
「膠原病」は症状に共通点を持つ病気の「グループの総称」です。このグループには関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、皮膚筋炎、血管炎などが含まれます。関節リウマチが簡略されて世間では「リウマチ」と呼ばれています。
また、一般的に筋肉・骨・関節の痛みを伴う疾患を広い意味でのリウマチといい、狭い意味でのリウマチは関節リウマチの事をいいます。
リウマチ・膠原病に含まれる病気
全身性エリテマトーデス |
高安動脈炎(大動脈炎症候群) |
シェーグレン症候群 |
変形性関節症 |
強皮症(全身性硬化症) |
側頭動脈炎 |
強直性脊椎炎 |
骨粗鬆症 |
多発性筋炎および皮膚筋炎 |
顕微鏡的多発血管炎 |
ライター症候群 |
痛風および偽痛風 |
関節リウマチ |
過敏性血管炎 |
乾癬性関節炎 |
再発性多発軟骨炎 |
悪性関節リウマチ |
ヘノッホ・シェーンライン紫斑病 |
反応性関節炎 |
サルコイドーシス |
結節性多発動脈炎 |
混合性結合組織病 |
抵リン脂質抗体症候群 |
アレルギー性疾患 |
ウェゲナー肉芽腫症 |
ベーチェット病 |
リウマチ性多発筋痛症 |
原因不明の関節疾患 |
ビュルガー病 |
リウマチ熱 |
成人スティル病 |
原因不明熱 |
このような症状の時は関節リウマチが疑われますので受診をおすすめします
「全身の関節にこわばり、痛み、はれ」
朝のこわばりは関節リウマチの症状のひとつで、起床時に手指などの
関節がこわばって動かしにくくぎこちない感じを自覚し、温めたり動かすと数分〜数時間で消えていきます。
こわばり感に引き続いて関節症状が現れます。
関節痛は重要な症状ですが、「痛い」だけではなく、関節の腫脹(はれ)
(しゅちょう)、発赤、熱感、運動時痛、関節液がたまる、などの症状を
伴い4〜6週間以上にわたって持続します。
関節炎は、左右対称性に生じ、しばしば移動性で、手指、手、足、膝
などの関節に生じます。
また、微熱、食欲減退、全身倦怠感などの全身症状や、前腕伸側など
の皮下結節、目や口の乾き、乾いた咳(せき)、運動時呼吸苦、
甲状腺腫などの関節外臓器の症状をしばしば伴います。
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